白い部屋【短編】

「美味しい…?」

駿の問いかけに恥ずかしくなりながら頷く。

駿はまた小さく笑うと茶色のドアを見つめた。

「あのドア開けて」

「どうして…?」

聞き返すも駿は何も答えてくれない。

「分かったよ…」

口の中で飴を転がしながらドアに触れると

―――キィ…

と音を立てて開く。