ごーっという音とともに、下から泡がでてきた。

こ、これがジャグジーってやつか。

気持ちいい。

「お邪魔するね。」

彼が湯船に入ってきた。

向き合った形になったから、少し仕返ししようと思った。

水面を彼の方に向けて、バシャバシャ叩く。

「こら。やめなさい。」

水面を叩いてた、手を捕まれ、身体の向きをぐるっと変えられた。

これって、抱っこされてるじゃないか。

恥ずかしくなって、バシャバシャすると、彼が、

「大人しくしないとイタズラするよ。」

と、抱き締めながら、耳元でささやいた。

もう、限界だ。