ーーあぁ、やっぱり人を信用してはいけないんだ……




桜が咲く春、私 神咲美衣(かんざき みい)は
ここ桜花学園の前にいた。

「はぁ、学校かぁ」とため息
16歳になり、高校1年生となった美衣は学校に行きたくはなかったけれど、ある事情より優等生のようにいなくてはいけなかった。

(時間はあるし、ちょっと寝ようかな……)

美衣は、一つに結んでいる髪を下ろし桜の木の下ですやすやと寝はじめた

誰かに素顔を見られたとも知らずに……