君がくれたもの




そう言って立ち上がろうとした時、屋上の扉が勢いよく開いた。



「沙耶見ーっけ!!」




にっと笑いながらその男は私に近付いてきた。






「誰?」





私はその男を睨み付けながら言う。




「俺?鳴海千尋♪昨日クラスで自己紹介したじゃーん」




「…知らないし。」




私は冷たい態度を取る。



「そんな事言うなよーせっかく同じクラスになったのに。仲良くしよ♪」




「…そーゆーのウザい」