幼馴染が残した言葉


『"永遠に澄んだ青空"』


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「うわぁっ…まじ外暑い…」

今は、皆が大好きな夏休み。
だから私は、クーラーの効いた部屋の中で、ゆっくり本読んだりしたかったのに…

「アンタ!家の中にいたら、ずっと部屋にこもって全然動こうとしないでしょ!学校の図書室でも行って勉強してきなさい!」

などと母に言われ…外に出ることに…

「もー…!何でこんな暑い日に外に出なきゃいけないんだよ!!!」

外で叫んでしまったため、皆の視線が自分に集まった。

「ブフォッwwおまっっwwここ外ってこと忘れてたの?wwバカなんじゃねーの?ww」

「黙れ…アンタのせいで余計暑い…!」

また大きな声で叫んでしまい、自分の方にさっきの倍の視線は集まった。

そうだった。隣にいる"コイツ"は皆には見えないんだった。

なぜなら、"幽霊"だからだ。

いやぁ〜、私にも何がきっかけで霊感持ったのかはわかんないんだけど、ある日急にコイツと出会って、それからコイツが私の周りにいるようになった。



「あんた本当に幽霊なの…?」

「決まってるじゃんww急にどうしたの?ww暑すぎて頭おかしくなっちゃった?ww」

「あぁ〜聞かなきゃよかったな〜」

いや、でも本当にコイツは幽霊なのかなって思うときがある。

幽霊にしては、すごく元気だし

それに…すごく…









うざい。


とにかく、うざい。うざすぎる。
それに、すごくうるさいし。
幽霊ってこんなによく喋るもんなのか?


「はぁ〜謎だな〜」

「さっきから何呟いてんだよwwそれより、もうすぐお盆だな〜」

「そうだねー。そーいえば、あんた何で死んだの?」

「ん〜、お盆の日に教えようかな!」

「ふーん。そ。」

「何その反応!知りたいんじゃないの!?」

「別にー。ww」




お盆かぁ…。お墓参りとか行かなきゃな。





それにしても…コイツといると





幼馴染の"アイツ"を思い出すなぁ。