深夜、電話のベルが鳴る。

(取ってはダメ!)

 警告する声が頭の中に響く。

 取らないほうがいい電話だとわかっていた。

 その電話は彼からのはずだから。
 
 鳴り続く電話のベル。

 やがて、留守電に切り替わった・・・。