似た者同士?の恋の行くえ

「そうだぞ、辻本にきた見合いの話をどれだけ断ったことか。」と渡瀬は腕組みをする。

「私に見合いの話ですか?ありえないです、こんな気の強い女なんで……。」

「渡瀬部長ナイスです。」と親指を立てる。

「部長になんて事を。」と上谷の耳を掴み上の方に引っ張る。

「イテテテ、辻本さん痛いでよ。顔が少し赤いですよ。」

「うるさい、行くよ、渡瀬部長失礼します。」と上谷の耳を掴んだままエレベーターに向かった。

「渡瀬部長ー失礼しまーす。」と上谷は引きずられながら言った。

渡瀬部長はじめ、周りにいた人達はクスクス笑いながら二人を見送った。