「どちら様ですか?」

「俺じゃない私です。」

「その声、もしかしなくてもフ•ル•セ•くん?」

「そうです。」

「どうしてそんな格好なの?」

「これだと辻本さんこわくないかなぁと思って。」

「そうね、ありがとう、けどなんで金髪とカラコン?」

「この身長だとこの方が似合いませんか?それに声かけられにくいし。会社の同僚に見つかっても大丈夫かなと思って。」

「そうね。」とバシッと手をつかみ
「帰るよ。」と言ってタクシーを止め辻本のマンションに帰った。