カランとドアが開いた。

「ママおはよ。」

「アラ、その格好で同伴?珍しいわねー」とカウンターの中で女性の着物を美しく着こなしている、男性が言った。

「違うって友達の誠司。」とやっと手を離しママの前に座らせた。

「初めまして古瀬誠司です。」と頭を下げた。

「ママのマイコです。何になさいます?」とテーブルにコースターを置く。

「モヒートで。」

「わかったわ。」と作り始める。

「じゃあ私は着替えてくるから。」と言うとofficeと書いてあるプレートのドアを開けて消えていった。