「ハ〜」とため息をつき古瀬は一人でいきつけのバーのカウンターで水割りを飲んでいる。

「珍しいなーこんな時間にここにいるなんて。」と男性が古瀬に声をかけ左隣に座る。

「謹慎中。」と右手に持っているグラスを眺めながら言う。

「何悪いことしたんだ?マスター彼と同じ物。」とタバコに火をつける。

「承知しました。」と水割りを作り始める。

「いいだろそんなことは、お前これから出勤だろ?タバコ吸っていいのか?」

「いいんだよ、一本ぐらい俺のルーティンーなんだから。」

「どうぞ。」と男性の前にグラスを置く。

「サンキュー。」と一口飲む。

「ところで、アキラは?」

「アイツの名前を出すな。」とテーブルをダンと叩きたい。