暗いだだっ広い空間に雪斗はいた。
遠くには五年前事故で亡くなったはずの姉と父がいる。
「父さん?姉さん?」
雪斗が小さく呟く。
そして次の瞬間、父と姉が振り向く。そして物凄い勢いで雪斗に近づいてきた。二人の顔は血だらけでまるで妖怪みたいだった。
雪斗は足が竦み、動けない。
そして彼等が言う。
「お前が死ねば良かった!」