「ダメだよ。もう決めたから」 「勝手なこと言わないでっ」 「光来は俺のモノですって印」 怒ったように言い返す光来にとっさに返した言葉で、光来の瞳が微かに見開かれた。 驚きと、そして少しの期待感がこもったような眼差し。 とっさに言い放った自分に深く後悔していた。 「恋人ごっこの約束の印」 出来る限り自然な作り笑顔を浮かべ、俺は光来に背中を向けて視界から消した。 恋人ごっこの印。 忘れそうになっていた二人のキョリを戒めるように、光来の手の中で指輪は青白く光を放っていた。