片目が不自由になり、優羽はあの日わたしにしてくれた約束を取下げてしまった。



たくさん男が居る中でわざわざ右目の見えない自分を選ぶ必要はない。




冷たい声色で突き放されて、一晩中優羽の前で泣いたこともあった。



……それでもわたしは優羽が好きだって言いながら。




一緒に居ることを躊躇い続ける優羽をわたしはずっと待ち続けた。




手術前に交わした約束通り。

優羽がわたしを受け入れてくれるまでずっと……。