「優羽……優羽っ優羽」
背中に回した手で優羽の服をぎゅっと握り締める。
ずっと大好きだった優羽をこんなに愛しく想ったのは初めてだ……。
嗚咽と優羽の名前しか出ないわたしに、優羽がそっと口づけを落とした。
昨日とは打って変わって優しく気遣うようなキスが、何度もわたしの唇に降りてくる。
「ごめん……。ごめんな光来」
「好き……優羽が好きだよっ。ずっとずっと好きなのっ」
ごめん、なんて聞きたくない……。
だからわたしは、今まで言えなかった分の好きを優羽へぶつけていく。
「俺も……ずっと光来が好きだったよ」
好きの言葉と同時にわたしを抱き締める優羽の力が更に強くなっていった。
「十八歳まで異変が無かったら大丈夫って言われてたから。……だから、十八になるまでは言わないって決めてたんだ」
優羽とわたしの想いは、ずっと前から通じ合っていたんだ……。

