───気づいたことがある。

目も眩むようなキラキラや、誰もが憧れるふわふわ。可愛くて、思わず手を伸ばしたくなってしまう。
キラキラやふわふわは優しい。掴みたいと思えば、すぐに手に入る。皆の前に平等に置かれていて、ちょっと頑張ればすぐに身につけることが出来るんだ。
でも、身につけたところで自分がキラキラできるとは限らない。どんなに可愛らしく飾り付けても、自分自身が輝いていなければ駄目。輝いていない人の飾り付けは、虚しいだけの、ゴミと同じ。



自分自身がキラキラするには、どうすればいいんだろう。守りたくなるようなふわふわに。可愛らしい、理想の女の子に。
容姿、環境、性格。自分の努力だけじゃどうにもならないような物ばかり。産まれた時、既に格差があるだなんて、不公平だ。
だからね、私たちは決めたんだ。キラキラじゃなくてもいい。ふわふわになれなくても平気。私たちは仲間。地味で、理想に近づけなくても、拗ねたりしない。
……現実を見据えてればいいんだ。


でもいつか、神様が今からやり直すチャンスをくれて、美少女に生まれ変われて、少女漫画みたいな恋ができるなら。


なーんてね。