どんとこい背後霊

ダメだ!

もう、これ以上やると、こいつ、死んじゃうよ!

…その時…男の口が微かに動き、何かを口走った

「れ…れい…かっ…」

え?何?こいつ、何て言ったの?

「きこえ、ぬううう…」

「なが、はら…れい、かっ…」

男は、息も絶え絶えに告白する

何だって?

ナガハラレイカ?

あの悪徳4人組のボスが?

こいつらをあやつって?

私を襲わせたの?

…私は男の首をつかんでいた右手の力を抜く

男は、ズルズルと床に尻餅をつき、「ゲホゲホ」と空気を求めて呼吸する

「それはああ、まことかああ」

私は男に再度、問いただす

(正確には、私に乗り移った「何者か」が)