どんとこい背後霊

「だれにいい、たのまれたああ」

私の声で、乗り移った何者かが男に問う

「し、知らん!助けて!」

私は男の喉元を掴み、ずるずると壁の方に引きずっていく

ドンッ!壁に男を押し付け…

右手に力を込め、喉を締め上げる!

「だれにいい、たのまれたああ…」

「たったた、助けぐげげ」

右手で喉元を締め付けたまま、男を壁に押し付けた状態で、グイグイと持ちあげていく

「ぎぎ、だずげ、げぐえ…」

男は壁に押し付けられ…次第に足も宙に浮いた状態となる

私に乗り移った「何者か」は、それでもまだ容赦しない

何と、右手一本で男の首をつかんだまま、宙に浮かせている!

男は顔面蒼白で、息も絶え絶え

両足をばたつかせている