どんとこい背後霊

…男たちは、私をレイプしようとしていた勢いはどこへやら、恐怖を顔一面に貼りつかせて、逃げ支度を始める

我先に、資材倉庫の入り口によたよたと走り、扉を開けるのももどかしく、倉庫から逃げていく

そのうち…倉庫の裏に隠してあっただろう、バイクのけたたましい排気音をとどろかせて去っていく

…いや、一人、まだ残っている

逃げ遅れたのか、お腹を押さえてうめいている男が…

「胴」を撃たれ、ダメージがまだ残っているのだろう

私は木刀を握ったまま、うめいている男にゆっくりと歩み寄る

頭部の茶髪をムンズと掴み、グイと引き上げ、顔面を覗きこむ

「イ、イテテテテッ!」

恐怖に歪んだ顔で、茶髪が叫び声をあげる