どんとこい背後霊

摺り足で後退し、攻撃をかわす

男の鉄パイプが、私の顔面スレスレを通過し、床を強打する

ガキイッ!

私の両手に握られた木刀が、降り下ろされた男の右手に伸びる

一閃!

「てえええええっ!」

ビシイッツ!乾いた音と共に、木刀は男の右手を強打!

「ぎゃあああっ!」

男は叫び、右手を抱えたまま、これまた床をゴロゴロと転げ回る

私は木刀を構えたまま、のたうち回る男たちと対峙し、次の攻撃に備える

…ウソみたい。信じられない

私に乗り移って、私を操っている

これは何?あなた一体何者なの?

「…ヒイイッ、何やこの女!」

「何や、むっちゃ強いぞ!」

「おい、逃げろ、逃げろ!」