どんとこい背後霊

あ…

予兆もなく…いきなり硬直

また、例の金縛りだ

私は四人組を睨み付けたまま、体が動かない

熱い!熱い熱い!

体が燃えるようだ!

「お…まえ……たち…」

誰かがしゃべっている

誰かが…私の声で、しゃべっている

眼球だけ動かして、自分の体を見下ろしてみる

青白い…

私の体が、青白く、薄い光を放っている

四人組は、驚いたように眼を丸くして、拳を握りしめたままの私を凝視する

「おまえ…たち…おおまええ、たちいい…」

何だ何だ、こんな時に!

こんな状況で!

ああもう、いい加減にして!