どんとこい背後霊

爽やかな笑顔は、やがて挑みかかる野獣のような表情を浮かべ、そして嘲笑を浮かべ、

「あら、なんのことかしら?」

と無力な私に攻撃を加え始める

私は両手の拳を、それこそ爪で血がにじむほど握りしめ、そして怒りで全身がブルブルと震えるのを抑えられない

「私たちね、昨日、すごく親切なお年寄りから、お小遣いを貰っちゃったの。」

「…その…お年寄りは…私の…」

「ええっ?あなたの知ってる人なの?」

副ボス的立場のアイミが面白がるように、驚きの声をあげる

実に白々しい。

握り拳から、本当に血が滲んできた

「私の…おばあちゃんの…お金…返して…」

レイカが私に挑みかかる

「あら、おかしいわね? あなた、どうして怒ってるの?

優しいお年寄りから、お小遣いをもらっただけなのに…」