どんとこい背後霊

「まこちゃん?ほんまに大丈夫か?もう一回、お医者さん行こうか?」

私は、しばらく肩で息をしている。

ふううう…深呼吸一回。

「おばあちゃん、心配かけてごめんね。
ちょっと貧血気味みたい。」

元の状態に戻った私を見て、おばあちゃんは少し安心したようだ。

「そうか…?そしたら今日は早う寝るんやで、な?」

「うん。ありがとう、
おばあちゃん、ご飯食べよっか!」

ああ、この人は…

血のつながっていない私なんかを、ここまで心配してくれている…

これ以上、心配かけるわけにはいかない。

詐欺の事だって…そうだ。

私に何かあったと第三者が接触してきたなら、真偽のほどを確かめるべく、まずは私の携帯に電話すべきなんだけど…