どんとこい背後霊

あの声が聞こえる…!

誰?あなた誰?

何?何なのよ!

「声」の主は答えない。

「…まこちゃん?」

おばあちゃんが怪訝そうな顔で私を見上げる

答えようにも…体が硬直して、声が出てこない

なんか…体が…熱い

「まこちゃん、まこちゃん?どないしたんや?」

おばあちゃんが心配して、私に問いかける

何よ、何よ、何なのよ、もう!

いつも、大事なときに!

いい加減に、して!

………

パシュッ!

弾ける音がして、解けた

体が動く…

「お…ばあちゃ…ん?」