どんとこい背後霊

「あ、ああ、ミハルさん?」

「稽古終わって、カフェ行こうって言っとったやんか、もう、この子は…」

後ろに、マミもいる

「まことさん!私、お腹減った!
行こ!」

「ほんまや!もう、腹へって、死にそうや!
行くで、やろうども!」

「うん、行こう!
今日は、4杯、お代わりするぞ!」

私たちは、みなと公園を後にした

ふと、振り返る

あの人が去っていった、西の空を…

夕暮れで、赤く染まる空

「まことさん、早う、早う!」

「うん!」

真っ赤な空に、一番星がキラリと光った

~完~