どんとこい背後霊

え…?「おばあちゃん、どうしたの?」

おばあちゃんのただならぬ様子に、私はちょっとビックリして尋ねた。

「いやあ、あんた、ほんまに大丈夫?

私、ビックリしてしもて…」

「お、おばあちゃん、私は大丈夫だから…」

うろたえた老婆は、堰を切ったように話し始めた。

要約すると…

~つい一時間程前、私の学校の生徒4人がいきなり訪れた。

~『宮田さんが(つまり私が)いきなり学校で倒れて、病院へ運ばれた』と彼女らはおばあちゃんに訴えかけた

~容態は安定していて、心配はないが、病院での診察や検査やらで5000円今すぐ必要だ、と彼女らは今にも泣きそうな表情でおばあちゃんに要求した

~あわてふためいたおばあちゃんはとりあえず、手持ちの5000円を彼女らに渡した