どんとこい背後霊

押して押して、押しまくれ!

彼女が若干怯んだ

その隙に、間合いを取る

態勢を、立て直す

レイカ…さすがは二段…

なんて、はくりょ…

「てえええあああっ!」

パンッ!乾いた音と共に、右手首に衝撃が走る

しまった!

レイカに、小手を撃たれた!

審判の旗が上がる、白旗!

油断、した…

押しまくってくるレイカを何とか押し返し、若干ほっとした一瞬をつかれた

お互い小手1本同士、五分五分だ

このままでは、引き分けに終わってしまう

私とレイカ、因縁の対決

宿敵同士の私闘

引き分けなんか、あり得ない