どんとこい背後霊

一旦下がり、「始めっ」

1本取った、この私が…

二段のレイカから…

『まこと…油断ならぬぞ』

一刀斉の声が聞こえる

「やああ、やっ、やっ!」

レイカが突進してくる

よける暇もなく、全身で受け止める

練習の撃ち込みのように、彼女は私を攻める

攻める!攻める!攻める!

バチッ!バチバチッ!竹刀がはぜる

息が上がる!呼吸が速くなる!

離れないと、レイカから離れないと

ダメだ!受けるのが精一杯

かわしきれないっ!

怒濤のように、奔流のように攻める彼女

出ろ!前に出て押し返せ!

「シャアアッ!」

押し返す!突き返す!