どんとこい背後霊

しかも…不気味な声まで聞こえて…

心臓が早鐘を打っている。

息が…荒い。

「まことさん!大丈夫?大丈夫?」

マミが泣きそうな顔で私に話しかける

「あ…ああ、大丈夫だよ」

時間にして、1分間ぐらいか…

その間、マミの肩に両手を置いたまま、私の体は金縛りで硬直していたんだ。

疲れて…いるのかな

今日はいろいろあったし。

「まことさん、顔色が悪いわよ。本当に大丈夫?」

「うん、大丈夫だよ。帰ろう!」

いまだに私のことを気遣うマミをうながして、私たちは教室を後にした。

三日後。

「まこちゃん、あんた、大丈夫なの?」

学校から帰ってきた私を、おばあちゃんが血相を変えて出迎えた。