どんとこい背後霊

「マミちゃん、顔あげて、ね?」

床に突っ伏して、嗚咽を漏らし続ける彼女の肩に両手を置いて、私は努めて明るい声で話しかける

…ん?

…あれ?

来る…予兆が…

ピキイッ!何?何?

体が…動かない…!

いきなり…金縛り?こんな時に?

マミの肩に両手を置いたまま…

床に突っ伏してる、マミの姿を見つめたまま…

私は今、金縛りにあっている!

どういうこと?寝てもいないのに…

『…こと…』

何か聞こえる!

『こと…ま…こと…』

私の…名前?

誰か、私の名前を呼んでいる