どんとこい背後霊

「まことさん、すごいね!」

ええ?

「学校中に、響き渡っとったよ、
まことさんの声が…」

あ、あははは…

そうだろうな、やっぱり

あれだけの啖呵を、あれだけの気迫で、

しかも…窓ガラスにヒビが入るくらい、ドスの効いた声で…

さすがに先生も、驚いて教室に飛び込んできた、それを…

「大事ないっ!手出し、無用ぞ!」

なんて、凄まじい気迫で退散させた

一刀斉が…

「でも…まことさん、大丈夫?」

「う、うん、大丈夫だよ!
こうなったら、当たって砕けろだあ!」

すごおおおく、不安だけど…

まあ、始まっちゃった事だし

…家に帰って、ずぶ濡れになった防具を、必死に乾かした