どんとこい背後霊

ピシッ!また、窓ガラスにヒビが入った

冷たい表情のレイカ…その背後に、どす黒い渦が出現する

やがてその渦は…人の形に姿を変え…

出た!邪悪で禍々しい、霊が

顔を歪め、私を見ている

不気味だ、怖い!

いや、ここで怯んじゃダメだ!

レイカが、低い声で喋り出す

「…そこまで言うんやったら、仕方ないな、
ええやろ。相手したるわ。
でもアンタ、負けたらどないなるか、わかっとるんやろな?」

「拙者が負けたら…
土下座して、そのほうらの軍門に下ってやる!」

ああ、勢いで、言っちゃったけど…

「もし、拙者が勝ったらっ!
拙者とマミから、一切手を引けい!
よいかっ!」