どんとこい背後霊

私の、いや、一刀斉の気迫に押されたのか、彼女は冷たい表情を浮かべたまま、ゆっくりと立ち上がる

「そのほう、拙者と友人に対する、数々の悪行三昧っ!
知らぬ存ぜぬとは言わせぬ!」

何だか、時代劇の台詞みたいだけど…

「もはや、堪忍袋の緒が切れたっ!
そのほうに、決闘を申し込むっ!」

「はあ?アンタ、何言うとるんよ?」

「拙者と、剣道で勝負せい!」

ああ、言っちゃった…

どうしよう?

「ははっ、アンタ 、レイカさんと剣道で勝負するんやって?勝てるわけないやん!」

「そうやそうや、レイカさん、剣道2段やでえ!」

「…腰巾着どもっ!
だまっておれっ!」

レイカの取り巻きたちが口々にはやし立てるのを、ピシャリと一喝する