どんとこい背後霊

「…ガラにもなく、剣道やって…」

「身の程知らずやなあ…」

…………

「しずまれええええいっ!!」

ピシイイッ!ガラス窓に、亀裂が入る

多分、学校中に響き渡ったであろう、私の声

いや、一刀斉の一喝が

…違う!今までとはレベルが違う!

頂点!マックスだ!

クラスメイトたちは、あんぐりと口を開け、恐怖の眼差しで私を見つめている

「聞けえええい!ものどもっ!」

教室は、しいんと静まり返る

「剣士の分身とも云うべき防具を水没させっ!
その上、拙者の親友を危険にさらしっ!
数々の蛮行、もはや勘弁あいならぬっ!」

いつのまにか、一刀斉のサムライ言葉がうつってしまって…

ああ、もう、止まらない!

「立てえええい、永原レイカっ!」