どんとこい背後霊

ダメダメ、絶対ダメ!

許してくれるわけ、ないじゃない!

それこそ、つまみ出されちゃうよ

第一、勝手に私の体を使って、好き放題しちゃって、何やってんのよ、もう!

「…いいですよ」

んん?顔を上げる

老人が、私を見ている

さっきまでの眼光鋭い、険しい表情からうって変わって、柔和な笑顔で…

『あ、あの…このオバケが、勝手なことを言ってすみません。きつく叱っておきますから…』

「…お嬢さん、次の稽古から、来て下さい」

「ははっ、有り難き幸せ!」

おいおい、何が幸せだ、オバケの分際で…

お陰でこっちは、幸せじゃなく、いいしわ寄せだ!

何だかんだ言って、結局この道場に入門する破目になっちゃった