どんとこい背後霊

「マミちゃん、私のことは『まこと』でいいってば!」

私は努めて明るく話しかける。

「うん、まことさん、あのね…」

いつも控えめで、緊張している彼女の顔が、いつも以上に強ばっている。

何か、あったな?私は少々不審に思い、彼女の視線の先を…私の机を見る

マミの机の3つ後ろ…そこを見て、私は一瞬凍りつく。

私の机…無惨にも変わり果てた姿…

『アホ』『ボケ』『ダボ』『ウザイ』『キモい』『死ね』『ムカつく』…その他諸々、口にするのもおぞましい呪詛の数々…

それらがマジックやボールペンではなく、御丁寧にカッターナイフで刻まれている。

その上に…何やら黒い物体が…

よく見えない。顔を近づけた私は一瞬、「ひゃっ!」と小さく驚きの声をあげ、一歩のけ反る。