珠寿は部屋に飛び込んだ。

そこにあったもの。

-うなだれ、血塗れの姫君と、姫に抱かれた、屍と化した久光だった。

「姫様ァァァァァァ!!」

久光は手当のかいも空しく、死んだ。
そして、姫は、それを悔やみ、また、現実を見たくない、と気を失うのだった。