「なにしてんの?翼?」

彩夏ちゃんがなぜか翼に話し掛けている。俺はハテナマークを頭に出していた。
「あの…彩夏ちゃん?」

俺は話に入り込んで話し掛けた。

「あっ。ごめん。なぁに?」

可愛らしい声で返事を返してくれた。

「今日昼から1軍と2軍の入れ替え紅白戦があるんだけど…あの……」

俺は恋とか女の子と話すとかできないシャイボーイだからね。ってなにいってんだ。

「なにモジモジしてんだぁー!」

翼が飛びげりを入れてきた。オレは吹っ飛んで隼人にぶつかった。

「ちょっと!なにしてんのよ!隼人くんに!」   
彩夏ちゃんは俺じゃなくて隼人のことを心配していた。

「翼!てめぇー何してんだよ!」

えっ!ええええー!てめぇーって聞こえたよな?絶対に聞こえた。

「文句あんのか?彩夏?」
マジで切れてる翼ははじめてみた。猛獣使い隼人が止めに入った。

「翼も彩夏さんも落ち着いて!」

二人は火花を散らして二人とも逆の方向に歩きだした。

「あれれれー。俺の話は?」

俺は立ち尽くした。そろそろ部活にいかなくちゃいけない時間。