「はい、そこ-!!公共の場でレズレズしな-い。周りの未来ある子たち達に刺激が強すぎだよ-??」

笑いながらそう言って頭をポンと叩いたのは
部活の先輩のちえみさん。

ちえみさんは、前の彼氏を紹介してくれた人で、別れてからなんとなく距離を取っていた。

気まずそうにしているアタシに気付いた聡美が
少し困った顔をして
何かを必死に考え
ひらめいた!!と言わんばかりの顔をして口を開いた

「ちえみさん、今日の夜何してます??男付きの飲み会開いてくれませんか??歳は上なら上なだけOKです!!」

ニコニコしながら言う聡美を横目に
ただ慌てるしか出来ないアタシを見て
ちえみさんは、
「聡美は本当に亜衣想いの優しい子だね-」
と子どもをあやすように頭を撫でた。

飲み会の話は、着々と内容が決まり
「亜衣の趣味は大体わかるけど、聡美はどんな人が趣味なの??」

とちえみさんが聞くと、

聡美は迷わず
「亜衣ちゃんみたいな人!!」
と笑顔で答え

ちえみさんは、
「もしかして、、、あんたらって本物?!」と目を見開いて問い詰めた。

アタシ達は、2人で笑い合い
「今日の夜、連絡待ってます」
とだけ伝えその場を離れた。