私も名前を言うと
「ねぇねぇ!一緒にいた人ってもしかして彼氏??」
興味津々に聞いてくる。
「違う違う。幼稚園からの幼馴染なの!」
中学の時も結構言われてたからもうそろそろこりごりだ。
「へぇ〜そうなんだ〜。」
すごい怪しい目で見てくる陽奈。
「じゃあ、好き。だったりしないの??」
やっぱりそれか。なんとなく予想はついていた。
「ないない。あいつには可愛いくてラブラブな彼女がいるんですよ!」
そう言うととても残念そうにする陽奈。
女の子ってそういう話は大好きなんだよね〜。
「そういう陽奈は彼氏とかいないの??」
陽奈可愛いから彼氏とかいそうだな〜と思って聞いてみた。
「彼氏……はいない!でも、好きな人は……いるよ?」
そう言った陽奈の顔は真っ赤で、女の私でもときめいてしまった。
「えー、だれだれ??どんな人?」
私が詰め寄って聞くと、
「隣のクラスの葛西 秀(かさい しゅう)くん。同じ中学校だったの。」
誰にも言わないでよね〜と言いながら教えてくれた。

