「くぅたん、きぃくん…私がいなくなっても生きてね。約束だよ。私の分も沢山笑って生きてほしいから。」
私はあの3人がここを離れてからある決心をした。
現在片手を鉄格子に手錠で繋がれてる状態。
だけど鉄格子のある窓の隣に鉄格子がない窓がある。
鉄格子がある窓は繋がれてるこの窓だけみたい。
ここに来るまで眠らされることはなかったし目隠しもされなかったからここが2階ってことはわかる。
そして窓から下を見るとすぐ下は隣のマンションとの境界線の柵がある筈だ。
私が通ってきた階段とか廊下の向きを間違えてなきゃだけど。
それを見て決心したんだ。
まぁ、ほとんど賭けのようなものだけど。
『わかった、約束!』
『うん、僕も約束する!』
「ありがとう!…も~っ!2人とも可愛いなぁ!」
これで会えなくなるのか…。
凄く寂しいなぁ。
『えへへっ(*>ω<*)』
『ねえ、これからどうなるの?』
「わからない…。でも2人は絶対に守るからね。」
『僕、ナナと一緒にここから出る!』
可愛いこと言わないでよ…。
これじゃあ離れられなくなるよ。
そう…私の決心とは、2人だけを逃がすこと。
逃がせるのは犯人の3人がいない今しかない。
だから急がないといけない。
『僕も!3人で行く!』
きぃくんまで…(´ノω;`)
でも守るよ、絶対!
2人が死ぬことは私自身が死ぬことより辛いから。
「だめだよ…ていうかそれは無理だと思う。だから、さよなら!元気でね?さっきの約束、忘れないでよ?(*^-^)」
そう言って小さい窓から2人を外に投げた。
本当はそんな痛いことしたくなかったけど2人を外に出すにはこれしかなかったんだ。
あとは誰かいい人が拾ってくれたらいいなと願うしかない。
幸い隣はマンションなので誰かが拾ってくれる筈だしね。
これでもう私には守るものがなくなった。
だから少し楽になった気がする。
凄く寂しいし心細い。
2人の笑顔が脳裏から離れない。
でもあとは私が自殺するだけ。
もうすぐ終わる。
まま、ごめん先に行く。
許して。
