だけど…本当にそれも1分と持たなかった。

すぐに3人がかりで押さえられて車に放り込まれてしまった。
でもこれは想定内…。

といっても逃げ出す方法もこいつらに勝つ方法もなにもない。
…でもそれでも、こいつらに少しでも抵抗出来たことが嬉しかった。

今の私にはそれだけでも喜ばしいことなんだ。

死ぬんなら運命を受け入れて死んでやる。
ま、それしかないんだろうけど。

でも言いなりにだけはならない。
それだけは絶対嫌だから…。







くぅたんときぃくんは無事。

幸いくぅたんときぃくんには手を出されない。
それが私にとっては大きな心の救いだった。

でもくぅたんときぃくんを道路にでもいいから置いていけばよかった。

だってどんな形でもいいから生きていてほしいからね。
この兄弟が死んだら私は死んでももう2度と会えないんだもん。

もし私が死んでも生きてる兄弟を見ていられるのなら死んでほしくない。
誰かに可愛がられてほしいと思う。







「ユリトさんこいつ、どうしますか?」

ここ…どこかの事務所っぽいところに連れてこられてから3人が話始めた。
私そっちのけで。

って当たり前かぁ。
私誘拐されたんだもんねー。

でも誘拐っていっても金とか出してくれる人残念ながらいない。

「んー…遊んでから売るか。」

あ、…遊ぶって?
何するの?!

あぁめちゃくちゃ怖いよ?(^_^;)

「そーだなぁ!顔はいいもんな。口悪ィけど。」

なにそれ!
失礼すぎでしょシンヤとか言うやつ!

「だな。売るとき喋らせなきゃいいだろ。…あぁ、それかそーゆうの好きなやつに売るとかー?」

そーゆうの好きなやつってどんなやつ?
意味不ー!

「おー!その方がいいんじゃね??揉め事にもなりにくいだろうし。」

お前らの都合なんてどーでもいいわ!
私をどうするきだよ!

私は帰れないの…?

「んじゃ決定!」

これからどうなるんだろ。
不安だなー。

…だけど、、

はぁ…もうどうにでもなれ!

くぅたんときぃくんが死ななきゃ私はどうなってもいいや。
でも抵抗は続ける。

それだけはやめるつもりない。

吠えまくる犬のようになってやるわ!
それと、やばくなったら自殺する。

その覚悟はできた。

この様子だと帰してくれないだろうからねー。
誰かに買われるくらいなら死んでやる。

くぅたんときぃくんが心配だけど…。