「ここです!」

やっとついた。
ここに来るまでが長かったな…。

「そうですか、ご案内ありがとうございました。」

「はい!」

自分のすむ家に着いただけでこんなに安心するなんてなぁー。
って、まだ安心なんて出来ないけど!

「…それでは、これから貴方を誘拐しますね。逃げないでくださいよ?笑」

あれ?
え、今の…聞き間違い……だよね?

「……は?」

「おっと、いきなりでいってる意味がわからなかったようですねえ。簡単に言うと私はあの2人の仲間です。そして貴方は私達に誘拐されるのですよ。ははははははっ!」

「な、なにをいって……?」

やばっ
声がうまくでない!

てゆか、これまじでやばいやつ!

どうしよ!
ままなんでいないの?!帰るの遅いよ…!

「おや、貴方は頭が悪いようですね。まぁいいでしょう、連れていくだけのことですので。大人しく車に乗ってください?」

連れてくってどこに?!
つか誰だよこいつ!

「え、、」

やっぱ声でない!

「お、来ましたね。ナオ!こいつ捕まえた。車に入れろ。」

さっきの敬語野郎はナオっていうらしい。
立場が弱いんだろうな。

「わかりましたっす!シンヤさん、これ持っててください!」

さっきの2人の内敬語野郎じゃない方はシンヤか…。

「おう。ユリト、おつかれ。」

それで私を騙したこいつはユリト。

私、こいつら死んでも許さねえ。
殺す。

でも…私が死んだらくぅたんときぃくんどうなるの?

私と一緒だとしても死んでほしくない…。
どうしたらいいの?

もうこいつらの言うことに従うしか道はないのかな…?







「おいっ!お前ら近寄んな!…っきったねぇ手で触ってんじゃねえぞコラ!」

抵抗したところで意味ないのはわかってる。

でもなにもしないでこいつらの言いなりなんてのは嫌だ。
だから抵抗する。

本当…意味ないんだけどね。