考え事をやめて2人を起こしたあと、
私達は懐かしい思い出を語り合った。
「ナナ…僕のこと引きずって歩いてたんだよ?それで口がはげちゃったんだからね、もう!」
話はじめて思いでの場所の話になると、
くぅたんが口に手を当てながら一息で言った。
申し訳ない気持ちもあるけど、
口に手を当ててる姿がめちゃ可愛いと思った。
「ごめん!」
「生きてるのが奇跡だよまったく。って死んだけど!」
16年間一緒だったもんね。
あれだけ引きずってて、
これだけのダメージですんでるのが不思議。
「僕はあんまりはげてないね…(´;ω;`)」
引きずってた話をしてると、
きぃくんが寂しそうに話に入ってきた。
多分自分ははげてないから、
愛されなかったのかと心配してるんだろう…。
「かわいくなかった訳じゃなくてね、くぅたんとの絆が深すぎて他の人形に目がいかなかったの!ほんっとごめん!」
「そうなんだ、じゃあ僕のことも好き?」
「当たり前でしょ~!大好き!」
「へへっ( 〃▽〃)」
きぃくんって嬉しそうな顔似合うなぁ~♡
すごく可愛くなる!
「ねえ、覚えてる?遊園地のこと。」
色々話して遊園地の話になった。
遊園地の思い出は鮮明で、
くぅたんときぃくんも忘れられないと思う。
「うん!」
「あの時はビビったよね!まさかさらわれそうになるなんて…。でもあの人が気づいてくれて助かったんだよね~。」
あの人っていうのは私達のヒーローのこと。
あの時空手で犯人をやっつけてくれて、
そのあと一緒にぱぱとままを探してくれたんだ。
探してる間不安がらないように、
ずっとおもしろくて楽しい話をしてくれた。
私もそうなりたいと思ったから鮮明に覚えてる。
「そうそう!でも嫌な思い出じゃないんだよねー。不思議だけど。多分あの人のお陰だね!」
「あの人今何してるかな?」
あの人と呼んでるのは、
その人が名前も言わずに去ってしまったから。
だからあの人と言うしかない。
「うーん、またどこかで人助けしてるかな?」
「してそう!…長生きしてほしいなぁ。」
「そうだね!長生きしてくれたらいいな!」
久しぶりに楽しかったことを思い出して心がじんわりと暖かくなったような気がする。
それにくぅたんときぃくんと、
3人でその思い出を語り合えたのが何より嬉しい。
何度も夢見てた。
くぅたんときぃくんが生きてたらなって思ってた。
今、それが叶ったみたいで幸せ。
こうして動く2人を見てると可愛くて可愛くて…。
もうなんか、存在自体可愛い!
これからどうなるのかなんてわからない。
死んだからって、
恐れるものがなくなるのかもわからない。
ほとんどわからないけど、
死んでも幸せを感じるってことはわかった。
それに…生きてるときとあんまり変わらない。
食べることはなくなったけど、
眠くなるし感情もあるし泣くこともできた。
何事もなく、
49日が幸せに過ぎるといいな…。
