「はぁ…なれないなー魂だけってのは。てゆうか服がいつの間にか白装束になってるし!」

これが幽霊界のシステム?(^_^;)

「…壁すり抜けられないかなー?」

できたら楽だよね~。

「で、できたっ!うわぁすっご!」

ダメ元でやってみたらすぅ~って壁に吸い込まれた。
そして廊下に出た。

「これで拾われてても探せる!」

すり抜けられるとは思ってなかったから拾われてた場合探すのがもっと大変なの覚悟してた。

けどその心配もないみたいでよかった~!

まぁ拾われてないのが1番いいんだけど。

「下にはすり抜けられないみたいだね。不思議~。」

まぁ下にすり抜けられたら、
間違いなく1階まで落ちちゃうよねー笑

「ふぅ…やっと降りれた。さぁて探しますか!」

すり抜けられるとはいえ、
慣れない体じゃあ動きづらかった。

それで結局いつもより時間がかかってしまった。

「くぅたん…きぃくん、会いたいよ。」

少し離れただけでくぅたんときぃくん不足。
はやく見つけたいな。



「どこだろ。広すぎだし草はえすぎだし!なんなのここ!…ま、でも人はすんでるみたいだしいっかー。」

人がすんでないマンションだったら
拾われないしものすんごーく大変なことだからね(-。-;

取り壊されてもおかしくないじゃん。
ボロボロではないけど人いなかったらある意味ないし。



「くぅたん!きぃくん!どこ?!」

探しはじめて1時間…。

くまのぬいぐるみらしきものはおろか、
ごみくずのひとつさえも見つからない(;ω;`*)

ごみすらみつからないんだ…。
くぅたんときぃくんがいるなんて思えない。

どうしよ…。

それとももう拾われた?



とりあえず暗いと何も出来ないので私は明るくなるのを待った。