カフェ『アルジャーノン』の、お兄さん☆



「じゃあ、1人一袋いっぱいにするよーに。千景ちゃんとみかどちゃんは2人で1つね」
 そう言って、リヒトから渡されたのは、スーパーにあるようなビニール袋一枚。他の人たちはゴミ袋一枚なのに。
「男女差別じゃっ!」
「私もお年だから、あれがいいなー」
「女の子に労働させるとか、馬鹿なの女の子は俺達の応援、回復係で充分。部屋から見てるだけでも有り難く思うように」
「そうそう。早く散れ散れ。奥は男たちがやれよー」
「じゃあ、みかど、私たちもサッサと草むしりして、お昼ご飯でも作りましょう。何が良いかしらねぇ」
「大量ならば、豚汁とかおにぎりなら簡単だよね」
 そう話しているうちに、ビニール袋はもう雑草でいっぱいになった。奥の草は、リヒトさん達の肩ぐらいまで伸びている。桑で刈るリヒトとトールは此方に気づかない程に夢中だった。だったら、良いかな、とみかどもまだ草むしりを続けた。

「あああぁ、もうまじ効率悪ぃ、皆さん集合ー!」

 そこに小さな天才皇汰が、爆発した。
「一列に並んで、後ろへ進んでいく、そうすれば、まっすぐに草が取れるから。草を刈る人と根っこを取る人に分けるよ」

「やぁん。皇汰くんったら素敵ぃ! 皇汰くんは私とペアでしよう」
「千景ちゃん、買い出しはー」

 既に買い出しや昼ご飯の事は忘れて、皇汰の腕にすり寄っている。
「みかどと鳴海さんで行ってきたら」
 ふふーと意地悪に笑う千景が、悪魔の顔をした。

「いや、僕はズボンがパジャマだしなぁ……」

するとドラガンがスッと立ち上がった。
「儂が行こう」