ある日のこと。子うさぎが一人で水を飲みながら水鏡で自分の顔を眺めていた時でした。頭の上から声が聞こえました。
「やあ子うさぎくん。君は毎日毎日ひとりぼっち。でもね、向こうの森に行くと、君のことを待っている者が居るよ。」
と言うのです。それはずる賢いからすでした。それでも子うさぎは自分と一緒に居てくれる者が居るのと聞き、嬉しくなって向こうの森に行って見ることにしました。