「それは・・・」
コンコン。
ミリーさんが何かを言おうとしていたけど突然のノック音に遮られる。
「ミリ―?入ってもよろしいかしら?」
「丁度いらっしゃいましたね」
ミリーさんはそう言いながら扉に向かう。
ん?誰が来たの?
誰が来たのだろうと入口を見るとそこには黄色いふんわりとしたドレスを着たローザが立っていた。その姿はどこかのお姫様のような姿だった。
「世那様、良かった。起きられましたのね!」
ローザはベットの傍に駆け寄り私に抱き着く。
「ローザ様!!」
咎めるようにミリーさんが声をかける。
「いいじゃない。誰も見てないんだもの」
頬を膨らませながらそう話すローザは年相応に見え、路地裏で見せた姿は一体何だったんだろうかと思うほどだった。
「そう言えばローザちゃん私はなんでここにいるの?」
まだ抱き着いているローザの頭を撫でながら一番聞きたかったことを聞く。


