その様子に首を傾げていると。
『世那・・・皆が驚いておるぞ?説明してやれ』
神楽さんが私の肩に乗りながら言う。
「あっ、そうか!私、葉月世那って言います。なぜローザちゃんの名前が…」
名前を知ることが出来た理由を説明しようとすると、いきなり体の力が抜けたように膝から崩れ落ちていった。
「・・・あれ?」
倒れまいと足に力を入れようとしたが、力は入らずそのまま崩れていく。
『世那!』
神楽さんに答える力もなくそのまま前へ倒れていく。
あぁ、このままだと顔面から倒れるなぁ。消えゆく意識のなか呑気にそんなことを考えていた。


