水風船

あたしとは正反対。

「ねっ!いこ~よぉ。」

「いいですよ。」

「もぉ~なんで敬語なの?タメじゃんっ。」

「早くいこっ。」

「うっうん。」

背中を押されて教室を出た。

そのとき視線を感じた。

笑南だ。

あたしを寂しそうな子犬のような目でみている。

あたしがみていることに気づくと目をそらした。