翼を広げて


そしたら、ぼっちになるのかな。

ふと、一人で外を見つめる竜馬の後ろ姿が浮かんだ。


一人で、寂しくないのかな…


わたしだったら寂しい。


いくら本当の友達でなくても、人がいるだけで安心する。



ー偽りの愛だって。

わたしは、信じてる。



「意外と…真剣、な…人、かもよ?」



自分の声じゃないみたいだった。

だけど頭には、わたしをまっすぐと見つめる嘘偽りのない澄み切った瞳が焼きついていた。

竜馬は真剣なんだ。素直で、まっすぐて、人を動かす力がある。



「不良…みたいかも、だけど…結構、ちゃんと…してたり、して。」



みんなの顔を見るのが怖い。

これで全部終わったらどうしよう。

一人弁当になったらどうしよう。

クラス移動が怖い。

体育が怖い。

英語の授業でペアを作るときが怖い。

修学旅行が怖い。




怖い。